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【テックキャンプの闇】ポートフォリオが同じだと転職できない?転職保証は意味なし!疑問を徹底解説

2021年2月14日

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国内最大規模のプログラミングスクール「テックキャンプ」

最近は年々受講生が増え事業規模も大きくなるにつれ、ネガティブな評判や口コミも多くなってきました。

テックキャンプと検索すると「闇」「炎上」といったマイナスキーワードが出てくるため、受講を考えている人は不安になっているのではないでしょうか。

お悩みくん
お悩みくん
  • エンジニア未経験からの転職率99%ってどこまで信じていいの?
  • テックキャンプ卒業生のポートフォリオがみんな同じ?
  • テックキャンプの受講料ってなんであんなに高いの?ぼったくりじゃない?
  • テックキャンプ卒業しても転職できないってどういうこと?
  • テックキャンプは転職保証付きだから安心していいの?

こんな疑念に対するテックキャンプ側の意見と卒業生や外部の客観的な意見をまとめ、テックキャンプの真実に迫ります。

スクールのHPや広告には

「手に職をつけられる」

「自由な働き方を実現する

「年収大幅アップ」

「転職成功率99%」

といったキラキラしたワードが並べられており、現状を変えたい!と思っている人からしたら一筋の光を見つけたような心境になりますよね?

こういったワードを見ると、

「手に職をつけて、自由な働き方(リモートワークなど)ができ、年収も大幅にアップする転職を99%の人が実現できる!!」

と思ってしまうのではないでしょうか?(さすがに本気でこう思ってしまうのはあまりに短絡的です。)

現実はそう甘くはなく、このように考えてスクールを受講し、現実を知った人たちが

こんなはずじゃなかった・・・

という声をあげているのです。

※もちろん希望の仕事について年収をあげた人たちもたくさんいますよ!

受講したら99%の人が

手に職をつけ、自由な働き方(リモートワークなど)ができ、年収も大幅にアップする転職を99%の人が実現できた!!

ということはないんです。

こんなことを実現できているのはほんの何割かの人たちであることをきちんと理解しておきましょう。

テックキャンプの闇の原因は、こういった最初の思い込みと現実とのギャップが大きな要因です。

この記事ではテックキャンプ7つの闇について解説します。

テックキャンプの受講を留まっているあなたは、申込前にしっかりと事実を知ったうえで良いスクール選びに役立ててください。

記事の最後では、当サイトが心からおススメする小規模だけど高品質なプログラミングスクールについてもお伝えします。

最後までどうぞじっくりお付き合いください。

テックキャンプ7つの闇を徹底分析

テックキャンプの7つの闇テックキャンプ側の意見卒業生・外部の意見
1. カンタンに転職できるとだましてる申し込み前に未経験からのエンジニア転職は厳しいということをきちんと伝えている。(卒業生)簡単とも言われてないがめちゃめちゃ難しいとも言われてない
(外部)SES企業の案件ガチャの件を伝えていないことが問題
2. 転職成功率99%は嘘2020年12月31時点で99.1%である。
統計対象は
①学習をすべて終えた方
②サービスに沿って転職活動を行った方
③転職を希望された方
(卒業生)挫折率25%くらいというのはそのくらいだと思う。
(外部)問題は自社開発転職データ60%という数値の信憑性→現在は30%に改定しているがそれも本当か疑問
(外部)自社開発企業の基準公表が必要
3. ポートフォリオが同じオリジナルポートフォリオを課題としていない理由
①すべての人が質の高いポートフォリオを作るのは難しい
②完全オリジナルだと身に就くスキルが限定的になりやすい
(卒業生)質の高いポートフォリオを作る目標をサポートしないというのはスクールとしておかしい。
(外部)自社開発企業に就職するにはオリジナルポートフォリオは必須なのにそれをサポートしない
=自社開発内定の可能性を低くしている
4. メンターは素人集団メンターの採用率は2.79%
メンターは必ずしも現役エンジニアである必要はない。
採用~育成、研修、トレーニングをきっちりさせている。
(卒業生)必ずしも現役エンジニアである必要ではないというのは納得できる。
(外部)メンターに人件費をかけていないことが問題
(外部)公道を走ったことがない人に教習所の教官をさせているのと同じ。
5. 学べる技術が時代遅れ①経験者でも学びやすい
②現場で共通の考え方や書き方を学べる
③古すぎる技術ではない
④国内で人気のある言語である。
という基準で教える技術を選択している。
(卒業生)そんなに古いとは思わない。最新じゃないといけないとも思わない。
(外部)Ruby×Railsは時代遅れではない。小規模スタートアップ企業の需要が多い
6. 行きたくない会社に無理に転職させられる・転職後の満足度アンケートは4.58で高い数値である。
・無理に転職させているということはない。
・SESへの転職割合は23%であり言われているほど高くない。
(卒業生)そんなことはないと思う
(外部)多くの受講生がSESではなく自社開発企業に転職したいと思っているのに、自社開発に転職できるレベルに到達できる人は100人中5人くらいだという事実を最初に伝えてないことが問題
7. 卒業生はエンジニアに向いてない人ばかり・エンジニアには必ずしもセンスが必要ではないと考えている。
・受講生の転職先企業や面接企業から「卒業生に素養がない」と言われたことはない
(卒業生)間口が広すぎるから仕方ない。
(外部)個人差が大きい。オリジナルアプリの重要性を伝えてこなかったテックキャンプの責任。

テックキャンプがこれだけ炎上する理由は、

  • とにかく広告費にお金をかけているので目立っている
  • 事業が急拡大しすぎている

ことが大きな要因だと思います。

急拡大のために広告費にお金をかけすぎたために、肝心なサービスの質の担保が低下しているという指摘がされているのです。

SNSなどで卒業生や同業者がテックキャンプについてネガティブな意見や感想を言うことが目立ち始めたことを受け、テックキャンプ自身が「テックキャンプ7つの闇」とだいして弁解動画を公開しました。

これに対して様々な業界関係者、卒業生、外部の方たちが大きく反応しており、様々な意見がSNS上で飛び交っています。

今回特に参考にさせていただいた動画がこちら。

1つめは雑食系エンジニアサロンを運営しているKENTAさんの動画です。

エンジニア業界事情に詳しい方の分析なので非常に参考になります。本記事であげている(外部の方)の意見はほぼKENTAさんの意見を紹介しています。

2つめはテックキャンプ卒業生のてぃかしさんの動画です。30代未経験からテックキャンプに入りエンジニア転職を果たした自らのドキュメンタリーを公開している方です。

てぃかしさんの方がテックキャンプを割と好意的に見ているようですが、納得できるところそうでないところをご自分の意見で話されてるのと、関西弁の口調が聞きやすくて個人的に楽しく見させてもらっています。

テックキャンプの闇①カンタンに転職できるとだましている

テックキャンプの言い分

  • 申込前の面談で、未経験からのエンジニア転職は厳しいですよときちんと伝えている。
  • 誰でもエンジニアになれますよとは言っていない。

外部の意見

(卒業生)確かに簡単になれるとは言われていないがめちゃめちゃ難しいともいわれてない。

(外部)SES企業の案件ガチャの件を伝えていないことが問題[

テックキャンプに限らず、ホームページ上で

「誰もがエンジニアになれる!」

「パソコンが苦手でも大丈夫!」

「エンジニアなら時間や場所に縛られない働き方ができる!」

「エンジニアなら転職後1年で年収大幅アップ!」

といったような謳い文句を掲げているスクールはたくさんあります。

これ自体はそれほど悪いことだとは思いません。最初にお客さんを引きつけるために間口を広げることは必要なことです。

ですが、申し込みの前に「その人が思い描く理想を実現できる可能性はどれほど狭き門なのか」を隠さずに突き付けてあげる必要があると思います。

多くの人が望むのは、

開発経験を積む → 経験を積むことで年収が上がる → フリーランスも可能

というロードマップですが、こういった黄金ロードを歩むためには最初のキャリアとして

「開発経験を積める企業に就職する」ことが大前提

となります。

ただし、こういう企業に就職できる未経験者は100%ではありません。

未経験者の多くが就職できるSES企業では「案件ガチャ」という問題があり、エンジニアとして就職したにもかかわらず開発経験が積めない=年収が上がらないという悲劇が起きているのです。

案件ガチャとは?

客先常駐するSES企業のエンジニアはプロジェクトごとに常駐先や案件が変わります。

配属される案件によっては開発とは程遠い下流工程ばかり回されることがあるため、まるでガチャガチャを回すようであるという意味合いで「案件ガチャ」と呼ばれています。

また、未経験からのスタートになるので前職よりも年収が下がる人も多いでしょう。

そこからコンスタントに上がっていけばよいのですが、下がった年収から何年も年収を上げられないままスキルアップもできずにくすぶっているエンジニアが現実にたくさんいるという事実を伝えることが誠実さです。

テックキャンプ側は「未経験からのエンジニア転職は厳しい」と伝えているといっていますが、伝え方のニュアンスによって受け取る側の印象も全然違います。どれほど真剣に理想と現実のギャップを伝えているのか・・・ですよね。

もちろん本人の努力に左右されるのは当たりまえですが、せめて申込前の面談で、以下のことを伝えてほしいと願います。

ここでの結論”これだけは伝えて

  1. 未経験求人の多くがSES企業であること
  2. 前職よりも年収が下がる可能性があること
  3. 開発経験が積めないSES企業で、年収が上がらないまま何年もくすぶっているエンジニアが多く存在すること

これらをきちんと伝えたうえで自社開発企業への転職率、SES企業の中でもどういった企業を選ぶべきかというお話をして、絶対に後悔させないよう全力でバックアップすると言ってくれれば(実際に全力でバックアップしてほしい)受講生のイメージと現実とのギャップが生じることは防げると思います。

テックキャンプの闇②転職成功率99%は嘘

テックキャンプ以外のスクールでもよく提示されているこの数字。これだけ高い数字を見れば、「自分も必ず就職できる!」と思いますよね。

これに関しての意見はというと、数字自体はきちんとしたデータといえると思います。

テックキャンプの言い分

2020年12月31時点で99.1%である。
統計対象は
①学習をすべて終えた方(やり切る人は75%程度)
②サービスに沿って転職活動を行った方
③転職を希望された方 

「サービスに沿って」の定義は
①期日内に学習が完了している
②期日内に書類を提出している
③就活セミナーを無断欠席しない
④学習完了後に転職活動を開始する
⑤企業との面接を無断欠席しない

外部の意見

  • (卒業生)挫折率25%くらいというのはそのくらいだと思う。
  • (外部)問題は自社開発転職データ60%という数値の信憑性→現在は30%に改定しているがそれも本当か疑問
  • (外部)自社開発企業の基準公表が必要

テックキャンプのカリキュラムを最後まできちんと期間内にやりきった人の転職成功率が99%であるということは前々から知っていたので、これに意外性はありません。

KENTAさんの動画で全体の数値よりも自社開発企業への就職割合の信憑性の方が問われているとありましたが、一理あると思います。

「転職成功」の基準として、「第一志望の会社に転職できたこと」から「妥協できるギリギリラインの1社に就職が決まった」まで含まれていると思います。

多くの人が本当は「自社開発企業へ行きたかった」というのが本音なら、「転職成功率」という数字は意味がないのでは?

大事なのは自社開発企業への転職割合です。

テックキャンプは長いこと、自社6割、受託2.5割、SES1割(2019年時点)という数値をHP上に出していましたが、最近新しい数字を提示しましたね。

テックキャンプ公式サイトより(2016年9月1日〜2020年12月31日の累計実績)

テックキャンプ2016年9月~2020年12月の転職先割合

  • 自社開発 33.3%
  • 受託開発 43.2%
  • SES  23.5%

と、なっています。

未経験からで自社開発3割も出してるのはすごいことだと思います。

さらに、2021年4月〜6月の転職先割合はこちらです▽

テックキャンプ2021年4月~2021年6月の転職先割合

  • 自社開発 38.8%
  • 受託開発 31.3%
  • SES  29.9%

ということで2021年4月〜6月データでは自社開発企業への割合が最も多いという結果となっています。

KENTAさんが言うには、自社+ほぼのような混合会社も自社にカウントしている可能性があると言っていましたので無条件には真に受けることはできませんが、Twitterの口コミでは確かに「自社開発企業に就職できましたー!」という声も多くあるので、信憑性は高いと思っています。

結論としては、

ここでの結論

  1. 転職成功率99%は嘘ではない!けど、この数字にはあまり意味がない!ですね。
  2. 自社開発への転職率は3割に改められた。口コミみても信憑性はある。

テックキャンプの闇③ポートフォリオが同じ

テックキャンプではオリジナルポートフォリオ作成がカリキュラムに組まれておらず、代わりにメルカリクローンアプロを全員が作成するという課題がありました。(現在は作成必須ではありません。)

テックキャンプ卒業生の多くがこのクローンアプリをポートフォリオに掲げて転職活動をしていることに対して業界関係者やエンジニアの人たちがSNSで苦言を呈したことがテックキャンプの闇のひとつとなっているのです。

エンジニア転職活動ではオリジナルポートフォリオを用意するのが常識となっているので、これがない時点で転職活動はかなり不利になります。

これに関するネット上の反応をご紹介します。

「テックキャンプ生でスクール課題をポートフォリオとして持ってくる人が多いらしい。」

「個人開発質問NGはキツすぎる。」

メルカリクローンのポートフォリオが有名になりすぎて、それをそのまま持ってくる人は1発アウトです。」

このように課題アプリをポートフォリオにして転職活動するとその時点で「自分で考えない作れない人」という烙印を押されて転職活動が不利になるという事態に。

もちろんカリキュラム外で作成できればいいのですが、それをする余裕がない受講生がほとんどなんですよね。

一方で自分できちんとオリジナルポートフォリオを作成している人は自社開発企業への転職に成功しています。

「オリジナルポートフォリオを2つ作りました。これで、Web系自社開発企業様から内定を頂けた。」

テックキャンプの言い分

オリジナルポートフォリオを課題としていない理由

  1. すべての人が質の高いポートフォリオを作るのは難しい
  2. 完全オリジナルだと身に就くスキルが限定的になりやすい

外部の意見

(卒業生)質の高いポートフォリオを作る目標をサポートしないというのはスクールとしておかしい。
(外部)自社開発企業に就職するにはオリジナルポートフォリオは必須なのにそれをサポートしない
=自社開発内定の可能性を低くしている

これに関してはテックキャンプの言い分はちょっと無理があるなと思います。

エンジニア転職でオリジナルポートフォリオが必須であるというのは有名です。

ポートフォリオなし(重視しない)で転職できるのは、「プログラミング以外のアピールポイントがある人(マネジメント経験など)」か「誰でも入れる企業」のどちらかでしょう。

採用側の目線に立てばわかります。「出された課題をそのとおり作る人」と「自らの頭でアイデアを形にできる人」なら後者の人材がほしいですよね。

テックキャンプがいう「身に就くスキルが限定的になりやすい」は、オリジナルポートフォリオまでの課題で必要なスキルを身につける必要があるはずです。課題をポートフォリオにするというのはやはり間違っていると思います。

テックキャンプがこうせざるを得ないのは、やはり

「オリジナルポートフォリオに対応できるメンターを雇うコストをかけられないから」

としか考えられません。

オリジナルポートフォリオのサポートがないという点は、エンジニア転職を目指すスクールとしておススメすることができない大きな理由になってしまいます。

優秀な人であればサポートなしてオリジナルポートフォリオを作成して自社開発を目指せる人ももちろんいるでしょうが、プログラミングスクールに入る多く人たちはこれができない人達ですので、必然的に彼らが目指せる企業は限定されます。

オリジナルポートフォリオのサポートをしないのであれば、やはり面談の時点で「相当優秀な人でなければ自社開発は就職できない現実」をきちんと突き付ける必要性がさらに強まると思います。

テックキャンプの闇④メンターは素人集団

これについても前々からかなり問題視されていました。

  • テックキャンプのメンターには学生エンジニアもいる。
  • オリジナルポートフォリオを作る場合には質問できない。

この問題は事業急拡大でメンターを大量採用し始めてからさらに目立つようになりました。

「現役エンジニア」がメンターの場合には、やはり実務でスキルを使っているだけあって回答が速く的確、メンタリング中に実務の話が聞けるというメリットがあります。

受講生側にはメリットはありますがデメリットはありませんよね。

それなのにテックキャンプはなぜ学生エンジニアを採用しているのか?

テックキャンプの言い分

  • メンターの採用率は2.79%
  • メンターは必ずしも現役エンジニアである必要はない。
  • 採用~育成、研修、トレーニングをきっちりさせている。

外部の意見

(卒業生)必ずしも現役エンジニアである必要ではないというのは納得できる。

(外部)メンターに人件費をかけていないことが問題

(外部)公道を走ったことがない人に教習所の教官をさせているのと同じ。

メンターに関するSNSの口コミもまとめました。

よくない口コミ

  • オリジナルアプリでメンター質問許可してほしい
  • 踏み込んだ質問すると待たされてすごく時間を取られる
  • 質問に対する回答に1時間もかかった

良い口コミ

  • 質問丸投げでも明るくわかりやすく答えてくれる
  • メンターさんの対応力素晴らしい
  • 質問回答だけでなく応援してくれるのでやる気が更に出る
  • メンターさんに質問すると+アルファな知識を教えてくれたりする
  • メンターがほぼ1分以内に質問対応してくれる

もちろんメンターに関する良い口コミもたくさんあります。

これらを総合してみると、受講生たちからのメンターに対する評価は、技術レベルよりも人としての対応力が評価されているように思います。

酷評している人たちは技術レベルに不満があったようですね。

テックキャンプ側の言い分からしても、確かに採用・育成・トレーニングはきっちりしていて、メンターとして顧客の挫折させない、励ます、やる気を出させる!といった精神論にコミットしているのではないでしょうか?

技術レベルの高い現役エンジニアを雇うのはコストが高いから、学生を雇って精神サポートレベルを高めることでサービスを向上させているのでしょう。

確かにそれで挫折率は下がりますが、高いレベルを目指す受講生からするとメンターの技術レベルは金額に見合っていないと感じるでしょうね。

この問題も、テックキャンプが目指すレベルと受講生が目指したいレベルにギャップが生じていることが根本ではないかと思います。

小規模でやっているうちは講師の質もサービスの質も保ちやすいですが、大規模になればなるほど質の担保は難しくなります。

今のテックキャンプは大規模サービスにするために「挫折せずにやり切ること」に焦点を合わせすぎているのかなと感じます。

ここでの結論

  1. テックキャンプが重視しているのは挫折者を最小限にすること。
    ➔精神的な支えというメンタリング面での評価は高い。
  2. 技術レベルの高いメンターはコストがかかる
    ➔学生エンジニアを安く雇っている。
  3. 学生エンジニアではオリジナルアプリ制作に対応できないから質問NG
  4. カリキュラムに関する質問だけなら、確かに学生エンジニアでもよいかもしれない。
  5. カリキュラム以上のことを学びたい受講生からすると不満が溜まる。

テックキャンプの闇⑤学べる技術が時代遅れ

テックキャンプの言い分

①経験者でも学びやすい
②現場で共通の考え方や書き方を学べる
③古すぎる技術ではない
④国内で人気のある言語である。
という基準で教える技術を選択している。

外部の意見

(卒業生)そんなに古いとは思わない。最新じゃないといけないとも思わない。
(外部)Ruby×Railsは時代遅れではない。小規模スタートアップ企業の需要が多い

テックキャンプ側とほかの人たちでそれほど意見は割れていないと思いますし、こういった悪評もあまり見受けられません。

ただ、雑食系サロンを運営されているエンジニアのKENTAさんによれば、テックキャンプがRuby×Railsを選択している理由がズレているとのこと。Ruby×Railsを多くのスクールで取り入れている理由は

  • 小規模スタートアップ企業の潜在求人でRuby×Railsの組み合わせが最も多い。
  • 日本語情報が豊富なので学習しやすい。
  • 日本人のRails経験者が多いので質問しやすい。

ですが、こういった選定基準をスクール側がわかっていないのでは・・・?と感じたそうです。

とはいえ、「学べる技術が時代遅れ」という噂はあまり的を得ていないといってよいうでしょう。

テックキャンプの闇⑥行きたくない会社に無理に転職させられる

これもかなりオーバーな表現だと感じます。

テックキャンプに限らず企業紹介をやっているスクールは受講生の採用が決まると紹介先企業から報酬を得ることで事業を回していますが(紹介料なしで紹介しているスクールもあります!)

だからとって無理やり転職させるなんてことは不可能です。

行きたくないなら本人もテックキャンプ以外の転職エージェントも利用するでしょうし、いくらなんでもこの表現は誇張ではないでしょうか。

テックキャンプの言い分

  • 転職後のキャリアサポート満足度アンケートは4.58で高い数値である。
  • 無理に転職させているということはない。
  • SESへの転職割合は23%であり言われているほど高くない。

外部の意見

  • (卒業生)「無理に」なんてことはないと思う
  • (外部)多くの受講生がSESではなく自社開発企業に転職したいと思っているのに、自社開発に転職できるレベルに到達できる人は100人中5人くらいだという事実を最初に伝えてないことが問題

キャリアサポート満足度アンケートが5段階中4.58というのは高い数値だと思います。

ただし、「このアンケートは転職活動終了時に実施している」とのことなので、実際に働いてみたあとの満足度ではありません。

「希望通りの職務内容につけているかどうか」というよりも、「転職活動において親身になってアドバイスをもらえたかどうか」に対する数値だと思います。

とはいえ、テックキャンプの新たな取り組みとして「サービス実態報告」を掲載しているのはすごく良い取り組みだと思いますし、責任者の方の顔や名前まで掲載しているのは信頼性アップにつながるでしょう。

少なくとも世間の意見をきちんと受け止めて顧客の声に耳を傾け改善を図っていることはよくわかります。

テックキャンプの闇⑦卒業生はエンジニアに向いてない人ばかり

テックキャンプの言い分

  • エンジニアには必ずしもセンスが必要ではないと考えている。
  • 受講生の転職先企業や面接企業から「卒業生に素養がない」と言われたことはない

外部の意見

(卒業生)間口が広すぎるから仕方ない。

(外部)個人差が大きい。オリジナルアプリの重要性を伝えてこなかったテックキャンプの責任。

この評判はただ単純に受講生を多く受け入れてる結果でしょう。

特に選抜もせず誰でも受け入れていれば適性のない人が多くいるのも当たり前です。

「プログラミング教養」コースであれば間口を広げるのはまったく問題ありません。あくまで趣味、教養だからです。

ですが「エンジニア転職」コースで誰でも受け入れるのは適性のない本人が気の毒ですよね。

HPをみて「頑張れば自分もエンジニアになって年収アップできるかも!」と夢を見てやってくる。

本当なら申込前の面談で「順当に年収を上げていけるのは100人中数パーセントです。それでもやりたいですか?」と言ってあげるべき。

徹底的に調べずに安易に受講を決める本人の責任なのはもちろんですが、スクール側の倫理観としてそこを諭してくれたら、もっとスクールとしての評判はよくなる気がします。

あくまで本業として稼ぎたくてやってくる人たち=人生かけてくる人たちだから。ですよね。

テックキャンプの「転職保証」は真に受けないこと

テックキャンプ7つの闇を見てきましたが、この他にどうしても心得ておいてほしいことがあります。

それは「転職保証」についてです。

テックキャンプ以外にも「転職保証」を掲げているスクールはありますよね。(有名どころだとテックアカデミー、DMM WEB CAMP、テックブースト、GEEKJOBですね)

転職保証制度とは?

受講後、一定の期間内にエンジニア転職が決まらなかった場合には受講料を全額返金する制度のこと。

スクールごとに異なるが、適用には一定の条件がある。

一見すると、

万が一転職できなかったら受講料返金してもらえるんだ~。

だったら受講料無駄にならないし安心!

スクールも絶対に転職させるように必死にサポートしてくるはず!

と、思う人もいるかもしれません。

でも、実際に受講料を返金してもらうにはかなり厳しい条件をクリアする必要があります。

テックキャンプの場合の転職保証条件には例えば次のようなものがあります。

テックキャンプの転職保証条件

  • 指定期間内に指定課題物の作成が完了していること
  • 指定期間内に指定カリキュラムを修了していること
  • テックキャンプが紹介する企業に応募すること など

1つ目と2つ目は納得できます。

でも3つ目、よく考えてみてください。

 (1)テックキャンプ エンジニア/デザイナー転職(旧サービス名称:TECH::EXPERT)において就職支援ありを選択したユーザーにおいて、以下に該当する場合

・当社指定の期日までに、当社の指定する基準の最終課題製作物の作成が完了しなかった場合
・当社が実施する就職活動向けセミナーに無断欠席した場合
・学習受講期間及びキャリアサポート期間中5日以上連絡が取れなかった場合
・当社が設定した企業との面接を無断でキャンセルした場合
・当社指定の書類を指定期日までに提出しない、キャリアサポート開始後すぐに就職活動を開始しない、当社が紹介する企業に応募しない又は内定提示を受けた企業に受講生の意思で就職しない等、就職意思なしと合理的に判断される場合

テックキャンプエンジニア転職 返金保証に関する個別規定より

これは、紹介される企業「すべて」に応募しなかったら、その時点で返金保証対象から外れるって読み取れますよね。

紹介された企業の条件があわずに応募しなかったら、返金保証対象外になるんだったら、

全額返金保証の意味ってなくないですか?

さらに、転職保証が適用されるのは転職活動開始から半年間転職が決まらなかった場合です。

半年間も(学習期間も含めたら9ヶ月間)無職でいられる人ってほとんどいませんよね?

おそらく多くの人が半年間も経過する前に希望条件を下げて妥協して就職を決めてしまうと思います。

このように適用条件を見てみると、現実味のない条件になっていることがほとんどです。

だから、転職保証付きであることをスクール選びの基準にしてはいけません

申込前に「転職保証なしだとしてもサービスに見合った料金なのか?」ということを冷静に考えたうえで判断してください。

テックキャンプに限らず「転職保証」を掲げているスクールの多くは実質的には「転職保証をしなくて済む条件」になっています。
事前に規約をきちんと確認するか、最初から転職保証はないものと思って受講するか、よく検討しましょう。

2021年8月追記 
テックキャンプ公式 ホームページ「サービス改善レポート」に、転職返金保証を受けた人の人数が公開されております。
参考までに表にまとめました。

2020年10-12月2021年1-3月2021年4-6月
転職成功者573名592名490名
返金数9名12名14名

カリキュラムを最後まで終えた人のうち、大体1%〜2%が返金保証を受けているということがわかりますね。

テックキャンプ7つの闇「まとめ」

ここまで「テックキャンプ7つの闇」についてお伝えしてまいりました。

まとめると、

本記事の結論

  1. 未経験からエンジニア転職を夢見る人たちの大半がイメージしているのは「開発経験を積める企業(=自社開発企業なら経験積める可能性大)を積んで、年収アップする未来」である。
  2. 未経験者が就職できるような企業には、開発経験を積めない企業も少なからずある。
  3. 転職成功率99%は嘘じゃないけど、何をもって成功というかがそれぞれ違うのであまり意味がない数字。
  4. 自社開発企業に就職するためには、オリジナルポートフォリオは必須
  5. テックキャンプではオリジナルポートフォリオのサポートは受けられない
  6. テックキャンプから自社開発に就職できる人は、サポートなしでオリジナルポートフォリオが作成できる優秀な一部の人たち
  7. テックキャンプのメンターは学生エンジニアが多くを占めているのは本当
  8. 技術レベルは現役エンジニアに劣るが、精神的なメンタリングは高評価(最後までやり切らせることにフォーカス)

これらを見ると、テックキャンプに行って後悔しないためには、事前に次のことを覚悟しておく必要があるかなと思います。

テックキャンプ受講前の心構え

  1. どんどん年収アップするエンジニアになれるのは上位3割くらいの人たち
  2. 今より年収が下がることも想定しておく
  3. 自社開発企業への就職は厳しいうえに、オリジナルポートフォリオなしなら可能性はゼロに近い
  4. 挫折しやすいプログラミング学習をサポートしてもらって、とにかく一定レベルのスキルを習得したい人には良スクール

テックキャンプの闇ばかりを伝えてきましたが、テックキャンプに感謝!テックキャンプのおかげでエンジニアになれた!という人たちも数多くいることをお伝えしておきたいと思います。

システム受託開発企業様より内定をいただきました

某IT会社から「内定」をいただきました

目標であった、東京でパーカーを着て仕事ができると思います!

自社開発兼受託開発の企業様から内定をいただきました!

僕がエンジニアになれたのはテックキャンプがあったから」

このように、テックキャンプを受講してよかった!という人もたくさんいるので、良いスクールかどうかは「人による」というのが大きいと思います。

ただ、あまりに幻想を抱きすぎて「テックキャンプに入りさえすれば人生が変わる」と思い込んでしまうと後悔するかもしれないということだけ覚えておきましょう。

スクールのデメリットを理解したうえでメリットを最大限利用できるかどうかは自分次第なのです。

事業急拡大で受講生が増えすぎたことで、良い評判だけでなく批判が目立つようになってしまったテックキャンプですが、まったく利益が出なかった時代から諦めずに必死に事業を成長させてきたマコなり社長の精神の強さには本当に頭が下がります。(こちらの記事を読んで、マコなり社長の思いの強さには心を打たれました。)

元社員の方の記事を読んだこともありますが、心からマコなり社長を尊敬していることが伝わってきました。
人として魅力ある方だというのは確かなのだと思います。

「すべての人が幸せに生きる世界を作る」という思いのもとに事業をやっているのは本当でしょう。

でも、間口を広げて受講生を多く獲得しすぎたことで、「テックキャンプのサービス内容にマッチしない受講生もたくさん抱え込んでしまった」→不満を抱える人が増える結果につながったのではないでしょうか。

テックキャンプが気になる方は、無料カウンセリングで疑問や不安をすべてぶつけてみましょう。

そこで誠実な回答が得られ、信頼できると思えるかどうか、きちんと自分自身の目と耳で確かめることをおススメします。

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本気で未経験から自社開発企業を目指すなら、おすすめのスクール3選

7つの闇などいろいろ言われていますが、スクールには向き不向きがあります。

私が思うのは、

学習を徹底的にサポートしてほしい。モチベーションを誰かに支えてほしい。

という人には、テックキャンプの個別メンタリング制度はすごくマッチしていると思います。

ただし、

絶対に自社開発企業に就職したい!卒業時点でハイレベルを目指したい!

という人で、きちんと自発的に学習できるという人には、次の3つのスクールをおススメします。

この3つはスクールにいながら開発経験を積めるスパルタスクールです。学習量半端ないですしハイレベルなので、挫折する人も多いかもしれません。

まだ小規模であるためスクールとしての質が保たれており、卒業生のほとんどが自社開発企業への就職しています。本気で自社開発目指すならぜひ一度検討してみてください。

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